カジョルちゃん

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    ↑ヒマーチャルでお世話になった?運転手くんの姪のカジョルちゃん
    と、弟とお母さん。

    2年ほど前に、某雑誌の「世界の農家の子ども達」というコーナー
    を執筆させていただくことになり、取材させてもらった
    カジョルちゃん。

    「私は、お医者さんになるの」なんて目を輝かせていた彼女と再会
    できたのはとっても嬉しかったのだけど。。。。。

    前々から感じていたのだけれど、彼女は親戚の小さな子や弟の面倒
    までしっかり見る優等生。何を質問しても正しい答えしか返ってこ
    ない。2年ぶりに再会して感じたのも同じこと。
    そして、その度合いが前よりも強くなっている。

    「将来は何になりたいの?」
    「学校の先生」
    「どうして学校の先生になりたいの?
    「子ども達に正しいことを教えることが出来るから。それに尊敬
    してもらえるし」
    「前 お医者さんになりたい って言ってたよね」
    ちょっと、困った顔になってから
    「そうだったかしら? でも 学校の先生の方がいいわ」
    「理由を聞いていいかな?」
    話をしている最中、彼女はいつも私の後ろにいるお母さんと
    アイコンタクトで確認を取りながら、私に返事をしている。

    「映画は好き?」
    「好き、だけどあまり見ない。」
    「なんで?」
    「勉強する時間がなくなるから。」
    「女優さんとかになりたい?」
    「とんでもない。なりたいわけないじゃない」
    「どうして?」
    「恥ずかしい仕事だから」
    「じゃあ、勉強と友達と遊ぶのどっちが好き?」
    「もちろん勉強」
    「友達と遊んだりしないの?」
    「学校で友達と会っているから、家では勉強しかしないの」

    うーーむ。クリケットに夢中になるばかり、私を道に置き去り
    にした、カジョルちゃんの叔父さんとは大違いだああ!!

    確かに彼女は優等生。
    でも、話を聞いていると、すごく息苦しく感じる。
    親戚一同から優等生として期待されて、その期待を裏切らない
    ように、一生懸命優等生を演じている気がしてならない。
    まだ、本人は気がついてないだろうけれど、苦しくないのかな?

    1人っ子の私はある時期まで、両親の期待を一心に背負い
    それが私の使命とばかりに、何も疑問を持たずに過ごしていた
    時期があった。
    まあお陰様で、その反動が大きく こんなに線路をはずれ
    なぜかインドで燻っているのだけれど、だからこそ、彼女の
    将来が心配でならない。

    写真撮影をすると言って、ちょっとだけ彼女にお母さんの目
    の届かない場所に移ってもらった。
    彼女の弟を被写体にして、いろいろなポーズを取ってもらっ
    て、いろいろな角度から彼の写真を撮り、同じポーズを撮っ
    ても、角度によって映り方が違うこと、そしてファインダー
    の中を覗いてもらい、実際にシャッターを押してもらうこと
    によって、同じ角度で撮っても絵の切り方によって感じが変
    わることなどを体験してもらったりした。

    弟にとって貰うポーズを一緒に考えたり、やっと子どもっぽい
    笑い声が彼女から聞こえてきたかなと思った時。

    「私、将来何になりたいか 本当はまだ良くわかんないの」
    ぽつりと言った彼女の本音に、ちょっと救われたような気が
    した。
    彼女の笑い声を聞きつけたのか、10分もしないうちに厳しい顔を
    したお母さんが様子を伺いにやって来た。
    (ひょっとして私を怪しい人って思ってるのか?)

    咄嗟に、お母さんを交えての写真撮影を提案。
    お母さんも無理やり笑顔?

    インドは、まだまだ保守的で、特に女性が夢を持って自分の
    目指す職業につくなんて考えられない雰囲気が残っている。
    昔のように、村村が孤立していて、情報がシャットアウト
    されているならまだしも、サテライトでBBCやCNNをはじめ
    ハリウッド映画やアメリカのテレビドラマも普通に
    テレビで見ることが出来る。
    だから、昔に比べて女性が感じる窮屈さは増しているんじゃ
    ないだろうか?
    彼女が大人になる頃、そんな窮屈さが少しほぐれて
    彼女が本当に目指す道を自分で見つけて開拓できる、また
    そんな強さを持った女性になって欲しい。

    もちろん、彼女が望んで村の保守的な雰囲気から抜け出したく
    ないというのならば、それも彼女の選んだ答えのひとつだが。

    コメント
    mieさん

     元気になった様ですね。
     よかった、よかった。

     先日、CBSドキュメントに、モスリム原理主義系のテロ組織に属していた若者が出ていました。
     彼はイギリス育ちだった様で、元々はモスリムの習慣で親が決めた女性と結婚させられるのが嫌で、原理主義の宗派に加わったのだそうです。
     原理主義のイマームは、結婚相手はムスリムでありさえすれば良いと言って、若い信者を獲得していたと彼は言ってました。
     やがて彼は組織の忠実な下部となり、ロンドンの地下鉄爆弾やイラク派遣要員のリクルータをやったりとテロ活動まっしぐら・・・。

     mieさんが言う様に、外界をうかがい知る事が出来る人間(彼の場合、ロンドンという地で育った)に、古い社会の因習を課す事が、どれほど人の将来をねじ曲げてしまうのか。
     この子の母親にも知って欲しいです。
    • moto
    • 2007/06/16 4:33 AM
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